空の音楽

4月に入ってから「子どものための病院」に滞在する機会が多くなっています。
ICUでは前日には疎らだったベットが翌日にはBabyでほぼ満床だったり、
頑張るBabyはもちろん親も医療スタッフも最新医療機器もフル稼働。
窓がない室内は様々な色のデザインと照明で工夫されていて
特に天井を見つめて心地よい空間に。
 
一般病棟の窓からは大きな空と流れる雲がゆったりとした時間の経過を感じさせ大自然のアートがたっぷり。
しばらく眺めていると頭の中でオーケストラ曲が数曲ながれました。
 
マーラー「リュッケルトの詩による5つの歌曲」
R.シュトラウス「4つの最後の歌」
ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」から
     「第一幕への前奏曲」と「イゾルデの愛の死」
バッハ「カンタータ159番」から
     「終曲」と「その一つ前の曲」
 
どれもゆったりと独特の世界観。
なぜか小学校低学年のころの風情を思い出しました。
そのころは世の中に風情が溢れていたのか
こちらが多感だったからか
さてどちらでしょう?
 
いまはジェットコースターに乗ったような刺激的な感動が多く
音楽もビジュアル優先。
聴覚からの音楽体験ではなく
視覚からの
さて何体験でしょう?
 
昔「純喫茶」というお店がありました。
いまだからこそ「純クラシック」
そんな発信があって良いと思います。
 
より一層、叙情的な芸術を子どもたちに届けたいとあらためて感じつつ
5月からの学校公演の準備を着々と進めています。
 
 
マリンバ・カンパニー  代表 村井克弘

一緒に楽しい音楽鑑賞会にしましょう

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